吉田明彦
1982 日本大学歯学部付属歯科技工専門学校卒業
同 年 田中歯科医院(東京都港区南青山
田中宏院長)勤務
1991 渡米 アメリカ補綴会の権威
Dr. Lloyd L. Millerに師事
1994 ~ 2014 タフツ大学大学院補綴科
非常勤講師
1999 ~ ノリタケデンタルサプライ
(現 クラレノリタケデンタル)
テクニカル インストラクター
2001~2007 UCLA Center for Esthetic Dental
Design 非常勤講師
2004 ~ Gnathos Dental Studio オーナー
2015~2020 ハーバード大学歯学部CEコース 講師
所属学会
アメリカ歯科審美学会(AAED) 正会員 執行役員
アメリカ歯科色彩学会(SCAD) 正会員 執行役員
2018~2021年会長歴任
青嶋 仁先生を偲んで
1980年代後半に青嶋先生の論文、症例写真などが歯科技工雑誌に頻繁に掲載されるようになりました。私はその時、また一人の日本人スーパーテクニシャンが現れたことに驚きと憧れを抱いたことを記憶しています。
実際、渡米前の1990年春に上野の株式会社モリタで、当時まだ髪の毛が残っていた青嶋先生の実習会に参加させていただき、インターナルステインテクニックのノウハウにも少しだけではありますが触れさせていただきました。渡米後しばらくは、アメリカ国内ではノリタケのポーセレンが販売されていなかったことから他のメーカーのポーセレンを使用していましたが、審美補綴臨床の要求が非常に高く自分の中では技術的な壁にぶつかっていました。
そんな中、坂清子先生と出会いノリタケポーセレン、そしてポーセレン築盛もインターナルステインステインテクニックを主体としたものににシフトして行きました。今回は、その経緯とその後の臨床の変化、さらにはノリタケのインストラクターとして様々な国を訪れる機会をいただいたこと、そしてその先々で聞いた青嶋先生に対する現地のテクニシャンの反応、自分自身が青嶋先生から受けた影響などお話しさせていただこうと思っています。